リフォームとの違いは?

「リノベーション」と「リフォーム」の言葉の使い分けは現在、非常に曖昧なものになっており、明確な線引きが難しくなっています。中には、同じ意味だと思われている方もいるのではないでしょうか。
「リノベーション」という言葉を聞くようになった現在、「リフォーム」との違いについてしっかり理解しておきましょう。

◆リノベーションとリフォームとの違い
大きく分けて4項目について違いが挙げられます。
ではどんな違いがあるのか?

➀工事の規模
リフォーム・・・設備の変更や修繕改修など、システムキッチンやユニットバスの入れ替え、
壁紙・クロスの貼り換え程度の比較的小規模の工事
リノベーション・・・間取り、デザイン、設備配管や機器の変更など大規模な工事

➁住まいの性能
リフォーム・・・新築の時と同等か、それ以下の性能になる工事
リノベーション・・・新築時以上の性能になる工事

知識として、住宅にオフィススペースを設ける、オフィスビルを住宅用に改修するなど、用途が違うリノベーションのことは「コンバーション」と言われることもあります。

➂資産価値
住宅の性能では、リフォームは新築時の性能以下、もしくは同等となることから、物件の資産価値は下がる傾向があるようです。
一方、リノベーションの場合、新築時より性能が上がり、付加価値がつくため、リフォーム物件と比較して資産価値は高いと言えます。

➃工事費用
工事内容によりますが、それぞれの相場は。
リフォーム・・・マンションで、400万円前後、一戸建てで、500万円前後
リノベーション・・・マンションで、800万円前後、一戸建てで、1,200万円前後
あくまでも相場平均ですが、工事規模が大きい分、リノベーションの方が費用は高くなります。

大きくは、4つの相違点があることはお分かり頂けたと思います。
言葉を言い換えると、リフォームは「回復」、リノベーションは「変身」と言えるのではないでしょうか。